get_kernel_syms

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Version: 2007-06-03 (fedora - 25/11/07)

Section: 2 (Appels système)

名前

get_kernel_syms - 公開されているカーネルやモジュールのシンボルの取得

書式

 #include <linux/module.h>
 
 int get_kernel_syms(struct kernel_sym *table);
 

説明

get_kernel_syms() は、 table が NULL の場合、 問い合わせできるシンボルの数を返す。 NULL 以外の場合、以下の構造体の列 (table) に値を入れて返す。
 struct kernel_sym {
     unsigned long value;
     char          name[60];
 };
 

シンボルの中には、 #module-name という形式の、カーネルが空の名前を持っているマジックシンボル (magic symbol) が散在している。この形式のシンボルに対応する値は モジュールがロードされたアドレスとなる。

個々のモジュールから公開 (export) されたシンボルは、マジックモジュールタグ の後ろに置かれる。また、モジュールはロードされた順番とは逆順で返される。

返り値

成功すると、 table にコピーされたシンボル数を返す。 エラーの場合、-1 を返し、 errno を適切に設定する。

エラー

返る可能性があるエラーは一つだけである。
ENOSYS
get_kernel_syms() がこのバージョンのカーネルではサポートされていない。

バージョン

このシステムコールが存在するのはカーネル 2.4 までの Linux だけである。 Linux 2.6 では削除された。

準拠

get_kernel_syms() は Linux 固有である。

バグ

table 用に確保したバッファの大きさを伝える方法がない。 プログラムがシンボルテーブルの大きさを問い合わせた後に、カーネルに シンボルが追加されると、メモリの内容が破壊されることになる。

公開されるシンボル名の長さが 59 文字に制限されている。

これらの制限があるので、このシステムコールを使うよりは query_module(2) を使うのが望ましい (現在では query_module(2) 自身もそのマニュアルページに書かれているように 他のインタフェースを使うのが望ましいとされている)。

関連項目

create_module(2), delete_module(2), init_module(2), query_module(2)