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Locale::Po4a::Po
Langue: ja
Version: 2010-08-07 (ubuntu - 25/10/10)
Section: 3 (Bibliothèques de fonctions)
名前
Locale::Po4a::Po - po file 操作モジュール書式
use Locale::Po4a::Po; my $pofile=Locale::Po4a::Po->new(); # Read po file $pofile->read('file.po'); # Add an entry $pofile->push('msgid' => 'Hello', 'msgstr' => 'bonjour', 'flags' => "wrap", 'reference'=>'file.c:46'); # Extract a translation $pofile->gettext("Hello"); # returns 'bonjour' # Write back to a file $pofile->write('otherfile.po');
説明
Locale::Po4a::Po はメッセージカタログを操作できるようにするモジュールです。ファイル (通常 po と言う拡張子) を読み書きし、新しいエントリをその場で作成したり、文字列の翻訳要求があったときに作成できます。po フォーマットのメッセージカタログやその使い方に関する完全な説明は、gettext プログラムのドキュメントをご覧ください。
このモジュールは PO4A プロジェクトの一部です。このプロジェクトは (元々プログラムのメッセージを簡単に訳せるように設計された) po ファイルを用い、すべてを翻訳するのを目標にしています。すべてというのは、(man ページ、info マニュアルといった) ドキュメント、パッケージの説明、debconf テンプレート、そしてこの恩恵を受けられるだろうすべてものです。
このモジュールで使用できるオプション
- porefs
- リファレンスフォーマットを指定します。いずれのリファレンスも提供しない 'none'、行番号を明示しない 'noline'、完全なリファレンスを含む 'full' のどれか一つを指定できます。
メッセージカタログ全体に対する関数
- new()
- 新規メッセージカタログを作成します。引数を指定した場合、読み込む po ファイルの名前として扱います。
- read($)
- (引数で与えた) po ファイルを読み込みます。すでに読み込んだ既存エントリは削除しません。新しいものはカタログの最後に追加します。
- write($)
- 与えられたファイルに現在のカタログを書き込みます。
- write_if_needed($$)
- write と同様ですが、PO ファイルや POT ファイルがすでに存在している場合、オブジェクトを一時ファイルに書き出し、既存のファイルを比較して更新が必要かどうかチェックします (これにより、行参照や POT-Creation-Date フィールドの更新しかない更新を防ぎます)。
- gettextize($$)
- この関数は、オリジナルと翻訳済みの二つのカタログから、一つの翻訳済みメッセージカタログを生成します。この処理は、po4a(7) の gettext 化: どのように動作しますか? セクションで解説します。
- filter($)
- この関数は、既存のものからカタログを抽出します。与えたファイルへの参照があるエントリのみが、結果のカタログに抽出されます。
この関数は、引数をパースし、perl の関数定義に変換し、この定義を評価し、この関数が true を返すフィールドのみをフィルタします。
私は perl が大好きです ;)
- to_utf8()
- po の msgstr を utf-8 に再コード化します。po ファイルで文字セットが指定されていない場合 (``CHARSET'' の値) や、すでに utf-8 か ascii の場合は何もしません。
翻訳にメッセージカタログを使用する関数
- gettext($%)
- 現在のカタログから、引数で与えた文字列の翻訳を取得します。文字列が見つからなかった場合、この関数はオリジナル (未翻訳) の文字列を返します。
翻訳する文字列の後に、追加引数のハッシュを渡せます。以下のエントリが有効です。
-
- wrap
- 文字列中の空白が、重要でないとして扱うかどうかを示す真偽値です。重要でない場合、この関数は、翻訳を探す前の文字列を納め、結果を折り返します。
- wrapcol
- 改行を行う幅です (デフォルト: 76)。
-
- stats_get()
- 前回 stats_clear() が呼ばれたときからの gettext のヒット率統計を返します。msgfmt --statistic が表示する統計とは、異なることにご注意ください。msgfmt はファイルの状態をレポートしますが、ここでは po ファイルの最近の利用についての統計です。以下に使い方の例を示します。
[翻訳する際の po ファイルの使用例] ($percent,$hit,$queries) = $pofile->stats_get(); print "So far, we found translations for $percent\% ($hit of $queries) of strings.\n";
- stats_clear()
- gettext のヒットに関する統計をクリアします。
メッセージカタログを生成する関数
- push(%)
- 現在のカタログの最後に、新しいエントリを push します。引数は、ハッシュテーブルの形である必要があります。有効なキーは以下の通りです。
-
- msgid
- オリジナル言語の文字列。
- msgstr
- 翻訳。
- reference
- この文字列がどこにあったかを示します。例えば、file.c:46 ('file.c' の 46 行目) といった具合です。複数ある場合は、空白区切りのリストとなります。
- comment
- 手で (翻訳者が) 追加したコメントです。フォーマットは自由です。
- automatic
- 文字列抽出プログラムが自動的に追加したコメントです。詳細は、xgettext プログラムの --add-comments オプションをご覧ください。
- flags
- このエントリで定義するフラグのスペース区切りリストです。
有効なフラグは、c-text, python-text, lisp-text, elisp-text, librep-text, smalltalk-text, java-text, awk-text, object-pascal-text, ycp-text, tcl-text, wrap, no-wrap, fuzzy です。
それぞれの意味については gettext のドキュメントをご覧ください。
- type
- これはほとんど内部引数で、ドキュメントを gettext 化する際に使用します。ここでの考え方は、オリジナルと翻訳の両方を po オブジェクトに入れるためパースし、片方の msgid を msgid に、もう片方の msgid を msgstr としてマージする、というものです。これが確実に完了するように、po オブジェクトの各 msgid は、その構造 (docbook では ``chapt'', ``sect1'', ``p'' など) から type を与えられます。文字列の type が一致しない場合、双方のファイルが同じ構造を共有していないことになり、プロセスはエラーを通知します。
この情報は、文字列を翻訳する際に文脈情報を翻訳者に与えるため、po ファイルの自動コメントに書き込まれます。
- wrap
- 見栄えに関する再整形を行い、空白をごちゃごちゃにしてもいいかどうかの真偽値です。使用してよい場合、使用する前の文字列を納めます。
この情報は、po ファイルに 'wrap' フラグや 'no-wrap' フラグを用いて書き込まれます。
- wrapcol
- 改行を行う幅です (デフォルト: 76)。
この情報は po ファイルに書き込まれません。
-
その他の関数
- count_entries()
- カタログ内のエントリ数 (ヘッダ含まず) を返します。
- count_entries_doc()
- ドキュメント内のエントリ数を返します。文字列がドキュメント内に複数回現れる場合、複数回カウントします。
- msgid($)
- 与えた数の msgid が返ります。
- msgid_doc($)
- ドキュメント内の、与えられた位置の msgid を返します。
- get_charset()
- po ヘッダで指定した 文字セットを返します。設定されていない場合、 ``CHARSET'' を返します。
- set_charset($)
- poヘッダの文字セットに、第一引数に指定した値を設定します。この関数が呼ばれない場合 (かつ文字セットを指定したファイルが読み込まれない場合)、デフォルト値は ``CHARSET'' のままになります。この値は、このモジュールの振る舞いを変更せず、ヘッダのそのフィールドに設定するためだけに使用し、get_charset() にその値を返します。
著者
Denis Barbier <barbier@linuxfr.org> Martin Quinson (mquinson#debian.org)
Contenus ©2006-2024 Benjamin Poulain
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