pdumpfs

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Version: 310631 (debian - 07/07/09)

Section: 8 (Commandes administrateur)


BSD mandoc

名前

pdumpfs - Plan9 もどきのバックアップシステム

形式

src-dir dest-dir [dest-basename]

説明

Ruby ( ruby(1) で実装された Plan9 の dumpfs もどきの単純なバックアップシステムです。 毎日のスナップショットを保存するため、 いつでも過去のファイルを取り戻すことができます。 ホームディレクトリのバックアップに利用すると便利です。

はバックアップ先ディレクトリに 年/月/日 の形式でスナップショットを保存します。 初回のみバックアップ対象ディレクトリ全体をコピーして、 2日目以降は差分でバックアップしていきます。 ディスクの消費量を節約するために、 更新されなかったファイルは前日のスナップショットの ファイルへのハードリンクとして記録されます。

最新版は常に http://namazu.org/~satoru/pdumpfs/ から入手可能です。

使用例

自分のホームディレクトリ /home/yourname を /backup にバックアップするには次のように実行します。
pdumpfs /home/yourname /backup >/backup/log 2>/backup/error-log

2日目以降のバックアップは cron(5) で行うといいでしょう。毎朝 5 時にバックアップを行うには crontab(5) に次のような設定を(1行で)記述します。

00 05 * * * pdumpfs /home/yourname /backup >/backup/log 2>/backup/error-log

毎日のバックアップが順調に進むと、 /backup/2001/02/19/yourname/ . . のようなファイル名で過去のファイルにアクセスできます。

制限事項

は通常のファイル、ディレクトリ、およびシンボリックリンクのみに 対応しています。
特殊なデバイスファイルなどは扱えません。ハードリンクを利用しているので、
おそらく UNIX 以外のシステムでは使えません。
巨大なファイルを頻繁に追加・更新するディレクトリに対しては向いてません。
バックアップは毎日行いましょう。バックアップの間隔が32日以上空くと、
差分バックアップは行えなくなります。
を運用すると、過去のファイルをいつでも取り戻せるので、 不要になったファイルを気軽に削除することができます。 しかし、過信は禁物です。 には重大なバグがあるかもしれません。

豆知識

1日あたり 10 MB ずつファイルが追加・更新されるとして、
1 年で 4 GB くらいディスク消費が増える計算です。 近年の計算機事情を考えれば、このくらいは平気でしょう。
バックアップは物理的に異なるデバイスに取りましょう。
いくつかのシステムでは、ファイルを変更不可能 (immutable)
にすることができます。

Linux で /backup 以下のすべてのファイルを変更不可能にするには、 root 権限で以下のコマンドを実行します。

chattr -R +i /backup

BSD 4.4 由来のシステムでは、やはり root 権限で以下のように実行します。

chflags -R schg /backup

これらのコマンドを使えば、バックアップをうっかり rm -rf してしまうという被害を予防できます。

著者

このマニュアルは An 高林 哲 Aq satoru@namazu.org さんが書かれた HTML ドキュメントを An 島田 博幸 Aq shimaden@din.or.jp が変換したものを An 武者 晶紀 Aq knu@iDaemons.org が再整形したものです。

関連項目

chattr(1), chflags(1), crontab(5), cron(8)